器械出しとして最も重要なこと2点目!!!!
器械出しとして最も重要なこと2点目です。
それは、他スタッフとのコミュニケーションです!!
器械出しは清潔野で清潔な物品にしか触れることができないため、できることに制限があります。その手術に何が必要かを確認し、必要なものを他の誰かに出してもらわなければなりません。
医師や外回り看護師など他スタッフに声をかけれずうじうじしていては、必要なものを準備できないまま手術が始まってしまうことになります。
そうすると、手術の進行が滞り器械出しのせいで手術時間が延長してしまうのです。
【医師とのコミュニケーション】
手術症例ごとに必要な器械・物品・薬剤等はある程度決められていると思います。
しかし、患者さんの病態や体格、執刀医の好み(他には医師と業者との兼ね合いなど…😓)等で毎回同じものが必要となるかはわかりません。
薬剤に関しては看護師は自分で処方することはできないので、毎回医師への確認が必要となります。
また、前回の記事にも書いたように手術の内容が自分の把握しているものと一致しているかの確認も行っていください。手術が始まる前に!
医師によってはこちらから働きかけないと何も教えてくれない人もいます。
さらには、「いつも通りでいいよ」「なんで毎回確認してくるの?」「やることは一緒なんだから、わざわざ聞いてこないでよ」
とつっぱねられることもあるかもしれません。もちろんそんな人は少数だと思いたいですが…。
それでも、必ず確認しなければならないことは嫌な顔をされたとしても確認してください!!
それが患者さんのためになるのですから!!
「嫌な顔をされたらどうしよう」「こんなこと聞いて怒られないかな」
となる気持ちは痛いほどわかります。でもこれって結局のところ自分が怒られたくないだけ。厳しいようですが、自分の保身のためですよね?
特に新人のときはとんちんかんなことを聞いてしまうこともあると思います。でも、年数を重ねれば確認することの取捨選択ができるようになります。
自分の保身<患者さんの安全
ということを頭に入れておいてください!!
手術中には、針糸等手術の段階に応じた必要物品が出てくると思います。タイミングよく聞かないと医師も答えられませんので、手術の進行を把握して聞くようにしてください。進行を把握できるためには手順を知っておかないといけないので、必ず手術が始まるまでに手術の手順をしっかり頭に入れておいてください!
【外回り看護師とのコミュニケーション】
私のいた病院では外回りに先輩がつくことが多かったので、その場合を想定して書いていきます。
まず、その日初めて顔を合わせるときにあいさつだけで終わっていませんか?
あいさつすらできない人もいますが…😒
同じ患者さんを担当する身として、患者さんの情報共有をするようにしましょう!
例えば、アレルギーの有無や術式の確認などなど。情報の漏れがあるかもしれないので…。
そして、初めてつく症例の場合やまだ自信が無い場合は教えてください!
スタッフの人数にもよると思いますが、後輩がどこまでできるのかすべて把握することは難しいです。自分が今どの程度の器械出しができるのか一番わかっているのは自分自身なので、そこも情報共有してください。
上記に書いたように医師への必要物品・術式の確認ができたら、外回りにも伝えてください。余裕がある人だと、器械出しが聞いてるときに耳を傾けてくれる人もいますが、そういう人ばかりでもないので😓
もちろん、気管挿管介助の時などタイミングが悪いと聞いてもらないので、状況を伺ってから声をかけてくださいね。
手術中〜手術終了の間、外回りが先輩だとカウントのタイミングなど先回りして教えてくれるかもしれまでんが、自分で考えて主体的に働きかけるようにしてください!
偉そうに書いてきましたが、私自身もコミュニケーションをとるのが苦手なタイプで苦労してきました。でも、自分の保身<患者さんの安全と先輩に言われてから勇気を出して周りに働きかけるように心がけました。
生まれもってのコミュニケーションの上手い下手はあるかもしれません。しかし、患者さんに対する誠実さをもっていれば必ず認めてもらえる日が来ます!
オペ室はチームワークが重要な部署なので、チームの一因として(もちろんいい意味での)存在感を出していきましょう!!